折板屋根とは? 耐久性やメリットは?
2022.07.15 (Fri) 更新
折板屋根とは?
正確には折板(せっぱん)とは、金属素材の屋根を葺くにあたって選ばれる、メジャーな工法の1つです。 鋼板を大きな波型に成形しているのが折板屋根の特徴で、成形された鋼板の断面はギザギザになっています。 野地板なしでそのまま梁の上に施行することができるため、屋根を葺くための費用が抑えられること、鋼板をギザギザに折り曲げることにより屋根材そのものの強度が増して、大きな屋根・長い屋根を作れることなどがメリットです。折板屋根の材質
折板屋根として使われる金属板の素材のほとんどが、ガルバリウム鋼板です。 フッ素鋼板・ステンレスもごくまれに見られますが、どちらもコストが高く、強度的にはガルバリウム鋼板でも十分なので、後者を選ぶ割合の方が、ずっと多いです。折板屋根の種類について
折板屋根の種類には、大きく分けて2種類あります。 1つは「重ね式折板屋根」、もう1つが「ハゼ式折板屋根」です。 これら2種類の折板屋根の違いは、鋼板の取り付け方にあります。 ◆オーソドックスな工法の重ね式折板屋根 折板屋根の中で基本となっているのは、重ね式の折板屋根です。 タイトフレームという金具から突出したボルトを、そのまま鋼板に貫通させ、ナット等で締め付けて固定します。 どちらかというと小規模な建物(小さい倉庫や駐輪場など)で多く見られ、強風にも耐えられる強度があります。 ◆施工性がよく大型建物に向いたハゼ式折板屋根 タイトフレームと鋼板を直接くっつけるのではなく、タイトフレームと鋼板の間を「吊具」という金具で固定したものが、ハゼ式の折板屋根です。 接合部のボルトが突出することがないので見た目が良い他、施工性(工事のしやすさ)にも優れているので、大きな建物の屋根によく使われます。 また、耐風性はもちろん、防水性にも優れていることが特長です。なぜ折板屋根にするの?
なぜ折板屋根にするの?
なぜ、折板屋根にするのか。 これにはやはり、先述した”コスト”のことが大きく関係していると思われます。 屋根の野地板を作る必要がないので、その分工期が短くなり、費用も安くなります。 金属板を1枚ボンと乗せるだけでは心許ないですが、折り曲げ加工をすることで、強度も申し分なくなりました。 雨の音がうるさいという金属屋根のデメリットは残っていますが、軽くて丈夫で、費用が安くて、工事も早い屋根の施行をしたい場合には、うってつけの工法となった訳です。折板屋根はこんなところに使われている
“屋根の事で教えてほしい” “屋根工事の費用が知りたい”など、
ぜひお気軽にお問合せください☆☆☆